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「追悼の刺しゅう」美術講座 マレーシアのチャンさん 札幌で開講

07/09 14.25


参加者を指導するマレーシア人アーティストのヨンチア・チャンさん(右)

札幌に滞在中のマレーシア人アーティストが亡くなった身近な人の顔を刺しゅうで描くユニークな現代美術講座「追悼の刺しゅう」を開いている。初回の講座では、参加者が在りし日の肉親や恩師らを思い浮かべながら丁寧に縫った。

海外の芸術家を招聘(しょうへい)する日本政府のプログラムで来日したヨンチア・チャンさん(33)。六、七月の約二カ月、札幌に滞在し、作品制作や展示を行っている。

「追悼の刺しゅう」は、チャンさんが祖母を亡くした際、宗教の異なる親類間で埋葬方法をめぐっていさかいとなったことから、「自分なりの弔いを」と始めた。マレーシアや台湾など各国で講座を開催しており、札幌ではNPO法人「札幌アーティスト・イン・レジデンス(エスエア)」が主催して六日に初めて開かれた。

講座では、七人が約四時間にわたって、父親や大学の恩師らの顔を刺しゅうで表現した。江別市の主婦、清水ケイ子さん(70)が縫ったのは赤ちゃん。「生後一週間で亡くなった娘です。四十六年間、一日も忘れたことはなかった。生きていたらどうなっていたか、あらためて考えます」

チャンさんは「国が違っても故人を思う気持ちは同じ。刺しゅうは親しかった人を思い出す機会になるはず」と話している。

講座は十一日午後六時から豊平会館(豊平区豊平六の七)、十二日午後一時から「OYOYO大通まち×アートセンター」(中央区南一西六、第2三谷ビル六階)でも開かれる。定員は各十五人。受講無料で、九日までにエスエア(電)820・6056に申し込む。

制作した作品は二十六、二十七の両日正午−午後七時、「札幌市デジタル創造プラザ」(豊平区一の一二)で展示される。(松本悌一)